プリニウス
《博物誌に妖怪が…!!》
古代ローマの将軍・博物誌家で、77年 大規模な自然誌である「博物誌」を著しました。
「自然界のあらゆる存在は人間のために存在するのであり、人間が自然を正しく認識し 接しさえすれば人間にとって有用であるが、誤って利用するなら自然の恩恵にあずかれず、逆に自然から報復を受ける」という記述があります。
当時のローマ帝国の人々の生活は必要以上にぜいたくになり道徳観も薄れ、質実剛健を良しとしていたプリニウスは心を痛めていたそうです。「博物誌」はそんな彼が、古き良き農業国ローマを賛美した大作とされ、ルネッサンス期の15Cに活版印刷で刊行、以来今もなお読み続けられているのです。
地理学・天文学・動植物・鉱物など あらゆる知識に関して記述されているのですが…とココまでの知識はありました、私。それがナント、怪獣・巨人・狼人間など 非科学的な内容も含まれている…ということは知りませんでした。
ナニナニ…おもしろいので調べてみたらば ペガサス・ユニコーン・スフィンクス・マンティコア・サラマンダーなどなど 怪物がいっぱい…!
ちなみにマンティコアって 顔は人間、体は獅子、しっぽはサソリ、人間の声って…(笑)
しかも芸術作品についての記述は ローマ芸術についての資料として美術史上珍重され、幻想文学にも影響を与えたそうです。
彼は亡くなるまで この「博物誌」を何度も書き直したそうですが ヴェスヴィオス火山の大爆発の時、現地調査中に遭難死しました。