アロマを始める前におさえておきたい基礎知識 精油の化学②
《テルペン類》-語尾「エン」
さて、分子構造からみる精油成分の分析をしてみましょう。
☆まず、イソプレン覚えときましょ!
分子式C5H8で表し、二重結合を持った炭化水素。
このイソプレンを基本骨格とした「テルペン系」の精油をみていきましょう。
*テルペン系炭化水素…炭素と水素だけでできている…官能基はついていない
注:官能基…分子内に存在する香気、反応の原因となる原子団のこと。
同じ官能基をもつと多くの性質が似ている。
モノテルペン(イソプレン2単位から成る)…C10H16
・ほとんどの精油成分の構成成分に含まれる
・優れた殺菌作用・抗ウィルス作用・抗炎症作用・鎮痛作用・空気の浄化作用
・皮膚刺激をもつものがある。
・揮発性が高い。
α-ピネン…ユーカリ・フランキンセンス・サイプレス・ジュニパーベリー・ ブラックペッパー
リモネン…オレンジスイート・グレープフルーツ・ブラックペッパー
γ-テルピネン…スイートマージョラム・ティートリー
p-シメン…フランキンセンス・スイートマージョラム
サビネン…ジュニパーベリー
δ-3-カレン…サイプレス
セスキテルペン(イソプレン3単位から成る)…C15H24
・粘性があり、揮発性は高くない。
・鎮痛作用・抗炎症作用
ファルネセン…ブラックペッパー
β-カリオフィレン…ブラックペッパー
サンタレン…サンダルウッド
カマズレン…カモミール